塗り防水と外貼り付加断熱
石岡の平屋、第3者機関による金物検査に無事合格し、次の工程に進んでます。
外周部はウェザーシールという透湿性のある多機能防水塗膜材による塗り防水で耐力面材を被覆し、
そのうえで外貼り付加断熱をしていきます。
この防水塗料を窓開口部まで塗り込んでいくことで、雨水侵入の危険性のある部分の下地を保護するとともに、下地材の合わせ目を不織布を活用して一体化することで、気密性を担保することができます。
透湿気密シートによる防水と比べ、コストはかかりますが、
長期にわたって躯体・躯体性能の耐久性を高めることを考えると、
費用対効果の高い仕様であると考えています。
外貼り付加断熱の仕様は、外装仕上げにより選定しています。
今回は、当社標準仕様の漆喰左官仕上げと一部ガルバニウム鋼板仕上げの張わけになります。
漆喰仕上げの場合は、EPS100mmによる付加断熱、
ガルバニウム鋼板の場合は、ネオマフォーム60mmによる付加断熱で性能をそろえるとともに、外周部の厚みを整えています。
異なる断熱材の取り合い部にて、下地材等による熱橋ができないようにディテールには工夫をしていきます。
窓周りの外貼り付加断熱の納め方に関しては、
EPS付加断熱材に直接仕上げ工事ができる漆喰仕上げの方が、熱橋をより小さくできるので、躯体性能アップには有利な工法になります。
躯体性能を損なわず、外観を整えていく・・・難しい課題ですが重要なポイントですね。