今よりも省エネだけど今よりも快適。それがパッシブハウスの最大のウリ。

パッシブハウスでは、その高い断熱性能のおかげで、6畳用エアコン1台で40坪ほどの家丸ごと夏も冬も快適な温度に保つことが出来ます。家丸ごと冷暖房イコール全館空調とも言えるわけですが、「全館空調」と聞くと、「日本ではそこまでやる必要がない」とか「かえってエネルギーの無駄になるのでは？」という声をよく聞きます。たしかに改正省エネ基準レベル（現在国が推奨する省エネレベル）で建てられた家で全館暖房をしてしまうと、断熱性の低い住宅で人がいる部屋だけを暖房したときよりもエネルギーをたくさん消費します。けれども6畳用エアコン1台で全館暖房できたら、一体どれだけ省エネでしょうか！逆にトイレの暖房便座やホットカーペット、石油ファンヒーターなど、複数の熱源を使って冬を凌ぐ暮らしは、我慢している割に全く省エネではないことを知ってください。「エネルギーの使用は極限まで減らしながらも、快適性は決して犠牲にしない」これこそがパッシブハウスのアプローチが世界中で注目されている理由です。