流星台パッシブハウス(認定申請予定)気密測定 漏気回数0.19 (C値0.07)
パッシブハウス認定申請予定物件、つくば市流星台にて上棟し、昨日気密測定しました。
本物件はパッシブハウス認定上、その要件を満たさなければなりません。
一般的な気密測定は、減圧式で室内を負圧にすることで、外部からの漏気を測定し、その相当隙間面積を床面積で割ることで得られるC値というもので評価します。
パッシブハウス認定においては、減圧式と加圧式(室内を正圧にする)の両方を測定し、その平均の数値で申請します。
しかもC値という評価の仕方ではなく、漏気回数で評価します。
漏気回数とは、測定によって得られた漏気量を室内の気積で割ることで得られる数値です。
減圧式、加圧式の平均において、漏気回数≦<0.6回/h,50Paを達成する必要があります。
今回の測定結果は、平均して漏気回数0.195回/h,50Paでした。普段説明に使用しているC値では、C値0.1(0.07)。
通常の施工手法に加え、窓の性能(スマートウィンのスライディング、CURATIONER玄関ドア)が高いことが良い結果につながっていると思います。
窓の選択では、日射取得、日射遮蔽の性能とともに、気密性能も重要なファクターですね。
また気密測定において、n値という隙間特性値という指標もあります。
これは、1≦n≦2の範囲で出てくる数値で、1に近づくほどコンクリート住宅のような密閉度の高い建物ということです。
目につくようなサイズの穴が開いていると2に近づくイメージです。
木造で、n=1を達成することは難しいですが、なるべく1に近づけるように努力しています。
今回は、n値1.01という大変良い成果を得られました。現場監督を中心とした協力施工店との良いチームワークに感謝します。
補足ですが、気密は断熱性をよくすることはもちろんですが、その最も大切なことは、計画換気のために必要不可欠な性能ということです。
C値≦1.0で計画換気の50%、C値≦0.5でやっと80%成立するといわれています。
穴だらけの家ではせっかく高性能な換気システムを導入しても機能しないということです。
気密性を高めることが換気をちゃんとするうえでも、健康を維持するうえでも大事なことになります。
熱交換型の換気システムを導入することで、さらに省エネにも貢献できますね。