パッシブハウス認定申請予定物件着工、つくば市流星台にて
「パッシブハウス」、計画および実施設計をプランリーブルの高岡さん、構造計算をアールドヴィースタジオの古庄さん、換気・空調はエコモの三原さん、施工をいばらきパッシブハウス㈱島田材木店というチームで臨みます。
敷地はつくばエクスプレス沿線開発地域の一つとして、地区計画が進むエリアで、地区特性をいかした良好な景観と環境が整えられた田園市街地の一画。
茨城県の中ではちょっと寒い地域ですが、日射取得上とても有利な環境にあります。
景観緑地や農用地など敷地の利用が定められた景観協定によるユニークな街並みのなか、シンボル的な建物になるよう、お客様にご満足いただけるよう邁進したいと思います。
耐震等級3、耐風等級2、許容応力度構造計算による基礎図に基づき基礎工事スタート。
今回は基礎断熱を採用。断熱材はシロアリの食害が無いといわれているエコ建材、ドイツGlapor社製の発泡ガラスボード(λ値は0.052W/mK)を基礎外に配置、弱い断熱性能を補うため、基礎内にXPS(押出法ポリスチレンフォーム)50mmでサンドイッチします。スラブ下はXPS100mmを敷き込み、基礎丸ごと断熱する工法です。
発泡ガラスボードは衝撃にもろい側面もあり、ボードの角が欠けないよう、取付時には細心の注意をはらいながら進めます。
ボード合わせ目の処理も大事で、防蟻用シールを併用します。基礎枠バラシ後、ファイバーメッシュ全面布施込みにて樹脂モルで被覆します。
当社には、以前から採用している、防蟻入りEPS(ビーズ法ポリスチレンフォーム)100mmを外張りし、アリ返し板金にて物理的なバリアをする防蟻対策を施した基礎断熱工法もあります。
コストはほぼ同様、性能(熱還流率)は、発泡ガラスボードとXPSとのサンドイッチ工法の方が若干よくなります。
どちらも外部水切部と土台内側の処理を気を付けないと熱橋になりやすいので、結露リスクに要注意です。基礎断熱に限らず、どの工法も一長一短があるので、リスクを回避する工夫が肝要と考えます。
今後随時、施工内容をお話ししていきたいと思います。
乞うご期待。